二・二六事件処刑者慰霊碑(2025年1月) ひそやかに建つ歴史の影

旅行記2025年
ひっそりと立つ観音像

明治神宮から代々木体育館を経由して、奥渋を散策、その後NHKまで歩いて二・二六事件処刑者慰霊碑(二・二六事件慰霊像)に着きました。

元陸軍刑務所(陸軍東京衛戍刑務所 衛戍はえいじゅと読みます)のここで首謀者たちの処刑が行われました。

観音像は、226事件青年将校、自死者/野中・河野2人、刑死/香田・安藤以下19人、それに先立つ永田中将暗殺により刑死/相沢1人の22人と事件の被害者たちの霊を慰めるために建てられた慰霊碑となります。

15名は7月12日に銃殺刑が執行。
磯部浅一(墓は南千住の回向院にあり)と村中孝次は、北一輝と西田税の裁判のために執行が延期され、8月19日執行。
北は2月28日に逮捕され、西田は3月4日に検挙。

北一輝とは?

戦前日本の運命を方向づけたと言っても過言ではないクーデター事件、二・二六事件。
なかなか闇が深い事件であって、今もなお、霧がかかっているようにうやむやになっていることも多いようです。

1936年、陸軍の青年将校に率いられた1500人ほどの部隊が、天皇の側近や大臣を次々と殺害し、首相官邸や警視庁などを占拠したのが2・26事件
27日東京市に戒厳令が施行され、29日、青年将校らは反乱軍として鎮圧
岡田啓介内閣総理大臣、斎藤実内大臣らを襲撃
首相官邸・陸軍省・参謀本部などが集中する東京の麹町・三宅坂一帯を占拠し「国家改造」を要求
殺害:斎藤実内大臣、高橋是清蔵相、渡辺錠太郎陸軍教育総監、松尾大佐(岡田総理の身代わり)など
重症:鈴木貫太郎侍従長(のちのポツダム宣言受諾時の総理大臣)
岡田総理、牧野元内大臣は狙われるも無事

色々な解説等ありますが、取り敢えずNHKのページを参考として添付します。

二・二六事件は、シンガポールにかかわりの深い山下将軍の運命にも大きく影響。

二・二六事件に関しては、色々な本が出版されており、映画もあり。
真偽が怪しいものも溢れていますが、事件に先立つ陸軍士官学校事件/相沢事件なども含めて、興味のある方は調べてみてはいかがでしょうか?

殺害された陸軍の渡辺教育総監は、「置かれたところで咲きなさい」の渡辺和子の父。
目の前で父親が殺害。

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