シンガポールの年金制度は、CPFライフという年金保険制度になります。
この名の通り、長生きするほどお得な制度になっています。
シンガポールに長く住む(永住権を持つ)方も、なかなか知り得る機会がなく、またシンガポール人でさえも、勘違いしている人も多いのが、シンガポールの年金支給制度です。

2026年現在、シンガポールの年金制度CPF/Central Provident Fund Board(以下CPFと記載)についてわかり得ることを記載します。
シンガポールの年金制度は、年金として利用する積立金の多寡により個々人に大きな差が出るため、シンガポール国籍を持つ方/永住権を持つ方は、必ず自分自身のページにログインして内容を確認してください。
シンガポールらしく、運用内容は突然変わることもあり得ますので、合わせてご注意の上、最新の情報を得るようご注意ください。
(注)当サイトにより受けた損害などについて責任は持てないこと、予めご了承ください。
シンガポールの年金制度は、CPFの口座にある引退口座Retirement Account(以下RAと記載)が運用されます。
1957年以前に生まれた人は、旧年金制度Retirement Sum Schemeを利用(80歳までに、必要条件を満たせば、CPF Lifeに移行申請可能)。
2026年現在受給は3つの選択があります。
Escalating Plan/エスカレーティングプラン
RAの全額を年金保険料として使用。
当初給付額は低めに開始されますが、インフレを考慮し年2%ずつ増額。
初期の月々の給付額は低めながら、生涯にわたり年2%ずつ増額するため、物価が上昇しても概ね生活水準を維持するのに役立つ。
Standard Plan/スタンダードプラン
RA全額を年金保険料として使用。
初期給付額と同額が生涯に渡り支給。
安定した月々の給付額。
ただし、給付額は物価上昇に対応して増加しないため、物価が高騰するにつれ、生活水準を下げて支出を抑える必要あり。
上記2つのプランは、CPFライフに移行した金額の利子をプールして全体で運用するという考えにより、本人死去や永住権を失効した時には、移行金額からそれまでの給付金額総計を差し引いた金額が、遺族もしくは本人に返還されます。
よって何かしらの理由でCPFライフ移管したお金を返金してもらう場合には、利子はありません。
Basic Plan/ベーシックプラン
RAの一部(10~20%)を年金保険料として使用。
90歳まではRAから月々給付を受け取り、その後はCPFライフからの積立金から給付を受け取ります。
これにより初期給付額は低くなりますが、本人死去または永住権失効かつRA内に残金がある場合には、利子付のものとなります。
RAは、最初の30,000ドルは6%(4%+2%)、次の30,000ドルは5%(4%+1%)の利子。
これが根本となっているためか、RAとCPFライフに移行した総金額が60,000ドルを下回ったのちは、月々の給付金が下がります。
月々の給付額は低額であり、CPF残高総額が6万シンガポールドルを下回るとさらに減少。

永住権を持つ人はどのプランを選ぶべきか?これは慎重に選ぶ必要があります。
制度変更により、永住権を失った人にはCPFからもCPFライフからも強制退会となりました(2024年4月1日から)。
ちなみに永住権の喪失の連絡はICA(Immigration & Checkpoints Authority)からCPFに通知が届くものの、CPFへの残金の返還申請は自ら行う必要があります。
申請から変換完了までは、12週間(3ヶ月)/その間の利子も加算されます。
CPFライフ初期プラン(Basic,Balanced,Plus,Income)から現行のエスカレーティング/スタンダードプランへの移行希望についての質問例↓
2-CPFライフに移管された金額は利子はつくものの、個人には月々の給付という形で還元され、受給者が死去した場合には利子はありません(つまり長生きするほどお得)。
3-月々の受給額はCPFライフに移管した総額から引かれていきます。ただし、ベーシックプランのみ自己RAより先に引かれていく形です。
4-ベーシックプランは、RAに多くの金額が残り、利子がつきます。
つまり、日本へ帰国し永住権を失う可能性がある人は、どのプランを選ぶのが得なのか?をじっくりと考える必要があるということです。
5-CPFライフ移管時に、RAにある一部の金額をOAに移動させて受け取ることが可能です。ただし、年金算定額は減少します。
CPFB | How much CPF savings can I withdraw from age 65?
6‐3つのプラン選択後、変更したい人は、選択後30日間は変更可能(ただし、5の引き下ろし金の変更は不可)
7-CPFライフ申し込みから、開始までは時間がかかります。
銀行口座登録も含まて、誕生月前月の15日までに申請を済ませておかなければなりません。
2026年予算発表でCPFについても、新たなスキームの開設(2028年からの開始)が発表されました。
こちらへの参加は、自己責任ですので、要考慮です。
CPFのオフィシャルサイト(下記↓)で情報入手!
オフィススタッフに質問するには、要アポイントです。
あらかじめ調べられる範囲での予備知識を持って質問に行くことをお勧めいたします。

日本の年金給付金と大きく異なる点は、自己積立金が原資となっていること、そして課税対象外であることです。
では、CPF/Central Provident Fund Boardの積立金について、どのように貯蓄されていくのか?近日中にご説明いたします。

