シンガポールではショップハウスが現役でオフィス・飲食店・住居で利用されています。
時代により複数の様式がありますが、古い順から以下ご参考ください。
同じ通りに異なる様式のショップハウスが混在して立ち並ぶ姿も興味深いものです。
Early Shophouse Style (1840年 – 1900年)・・・・・・初期モデル overview_2006
- 軒高が低い。
- 上階のファサードには1つか2つの木製の窓あり。
- 地元で調達した建築資材を使用。
- 漆喰による装飾は最小限。
ショップハウスの誕生期を知るに参考になるモデルとなります。
技術も未熟な時代、材質も地元のものを利用してのプロトタイプと言えるでしょう。
First Transitional Shophouse Style ・・・・・第一期移行モデル overview_2006
- 富の増加と熟練労働者の流入に伴い、軒高が高くなる。
- 漆喰やタイルで装飾されるようになった。
- 木製の窓に小さなガラスパネルを取り入れることが、ますます一般的になった。
階数が増えることで、より多くの住人が住むことができることになります。
ガラスの使用により、陽光をより取り入れやすくなったものだと考えられます。
Late Shophouse Style (1900年 ‐ 1940年)・・・・・・後期モデル overview_2006
- 最も壮観な様式となる。
- 特に漆喰、タイル、鋳鉄製の装飾がふんだんに用いられている点が特徴。
- 各上層階のファサードには3つの窓があり、通風を最大限に確保するため、窓と窓の間の壁は最小限。
装飾がこのモデルの特徴的な点だと言えるでしょう。
漆喰・タイルなどの利用により、日本人がショップハウスと言えば、まずはこのモデルを想像するのではないか?と思われます。
湿気の多い気候にもより適し、窓が増え、通気をより考えられた造りになっています。
Second Transitional Shophouse Style・・・・・・第二期以降モデル overview_2006
- 建築業者が装飾の使用を控え始めたため、よりシンプルで洗練されたもの。
- 後期様式の華やかな雰囲気や当時の経済状況への反動と考えられる。
無駄な装飾を避け、機能重視の方向性が見受けられます。
Art Deco Shophouse Style (1930年 – 1960年)・・・・・・アールデコモデル overview_2006
- 柱の様式、アーチ、ペディメントといった古典的なモチーフを幾何学的なデザインへと流線形に造形。
- 建物の竣工年が記された銘板が設置されているのも、よく見られる特徴。
- 上海プラスター(*)と呼ばれる仕上げも人気があり。
(*)セメント、砂、砕いた大理石を混ぜ合わせたもので、堅固な石造りのような外観となる。
材質やデザイン重視の傾向が見受けられます。
建物の竣工年を掲げるのもブームだったのだと思われます。
Modern Shophouse Style (1950年 – 1960年)・・・・・・モダンモデル overview_2006
- 共通の特徴として、機能性と装飾性を兼ね備えた薄いコンクリート製のフィンや通気口を革新的に採用している点。
- 平屋根が標準。
- 軟鋼製の窓が、幾何学的なファサードを引き立てている。
材質の進化により、より住みやすさ重視の傾向が見受けられます。
ちょっとした低層ビルのような雰囲気です。
ショップハウスを観に行ける場所としては、モハメドサルタン(リババレー地区)、タンジョンパガー周辺、カトン地区、バレスチア地区などがあります。

さとう
シンガポールに住むにあたって、賃貸でも住むことのできるショップハウスです。
せっかくの機会ですので、家賃の高さを許容できる人はトライしてもいいかも知れません。
下記、注意する点があります(賃貸ですので、リノベーションなどの規制等は除きます)。
- 湿気・・・・・・地面に近いため、より高い湿気があります。カビの繁殖等に要注意です。
- 虫の侵入(ゴキブリ等)・・・・・・コンドミニアムと異なり、低層ですので、ゴキブリのみならず蚊の侵入に要注意です。1階に飲食店が入っている場合には、ゴキブリは避けようがありません。
- 使い勝手の悪さ・・・・・・間口が狭く、奥に長いのがショップハウスの特徴のため、住むとなると思いのほか住み心地が悪いとの感想あり。
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