2025年6月末段階のシンガポールの総人口が611万人となり、過去最高を記録しました。
総人口に占める外国人の割合は、40%
シンガポールの人口は、シンガポール国民と永住権保持者をシンガポールの住人として、そしてその他を外国人として、統計が出されます。
2025年の総人口611万人、住人420万人(シンガポール国民366万人+永住権保持者54万人)、そして約191万人(総人口の31%)が移動性の高い外国人ということになります。
純粋に国籍だけを考えると、定住している永住権保持者を含む外国人は245万人にものぼり、総人口の40%にもあたります。
こう考えると、やはり目立つのは総人口に占める外国人率です。
シンガポール社会が外国人の存在の上に成り立っている社会であることの証左でもあるように思えます。

日本社会が外国人を受け入れるかどうか?という議論が侃々諤々の今、移民社会のシンガポールの現状を鑑みることはひとつの指標ともなろうかと思えます。
勿論のこと、日本のように国土も広く人口も多い国を単純にシンガポールと比べるのは現実的ではないのですが・・・・・・。
いずれにしても、一度大きく外国人労働者に依存した社会は、もとには戻れないことを熟慮する必要があるのでは?と考えます。
永住権保持者を除く外国人(191万人)の属性
長期滞在ビザを持ちシンガポールに滞在する191万人の外国人の属性は以下資料から算出。
ー就労ビザEP 11% *201,200人
ー就労ビザSパス 9% *177,600人
上記2つが日本人がシンガポールで就労する場合の長期ビザです。
ー就労ビザ(Work permit サービス業) 21%
ー就労ビザ(WP 建設造船製造業従事者) 23% *460,300人
ー就労ビザ(WP メイド) 16% *308,700人
ー帯同家族ビザ(DP、LTVP) 15%
ー学生ビザ 5%
これを見ると、外国人労働者の多くが、(シンガポールで働く日本人などのように)オフィスではたらく人々でなく、社会の現場(その中でも底辺)を支える労働力となっていることがわかります。
上記*の数字は下記MOMのウェブサイトから
%で計算すると誤差が出る理由は不明
なお、シンガポールの統計資料は下記も合わせて、ご参照ください。
なお、コロナ禍の影響を省いて考えるに、2020年の人口資料も合わせてみると参考になろうかと思えます。
こちらにはコロナパンデミックの関係ない時期の2010年資料も掲載されていますが、シンガポールの総人口が今と比べて約100万人少なかった15年前と比べて、現在の外国人率は5%もUPしていることが見て取れます。